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zoom RSS 池上彰氏の新聞ななめ読み「新聞の責任 事実を刻む、歴史の証人」、そうであって欲しいのだが。

<<   作成日時 : 2017/07/29 06:15   >>

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 昨日(7月28日)の朝日新聞に「(池上彰の新聞ななめ読み)新聞の責任 事実を刻む、歴史の証人」が載った。まず最初に世界史に造詣の深いというライフネット生命の出口治郎氏の「忖度させるのは誰か」を紹介している。「忖度」は日本だけではなく世界共通の現象だと、上に立つ者がしっかりしていれば「忖度」などはない、その例として7世紀の唐の皇帝・李世民の治世を取り上げて、歴史に学ぶとはこういう視点なのだろうとの解説だった。
 それから新聞報道のあり方に視点を移す。取り上げたのは前川前文科省事務次官の出会い系バーに通っていたとの読売の報道姿勢を取り上げる。前川氏は昨年秋に官房副長官から注意を受けていたことを明らかにし「官邸と読売の記事は連動していると感じた。そして私以外でも行われているとしたら、国家権力とメディアの関係は非常に問題があると語ったと報じた。ついで毎日はどうかというと朝日と同じようなことだ。
 前川氏からこれだけ非難された読売はどうか。どこにも前川氏の発言がない。これでは「詳報」ではないと指摘している。
 次が大事なところだろう。新聞が一言も報じなければ事実がなかったことになる。新聞で報道された内容がやがて歴史になるという歴史への責任感がないのでしょうかと続く。私は2,3日前のブログで新聞は後世にとっての重要な歴史証言だが、ただし公平な報道でなければならないと書いた。
 池上氏は前川氏の出会い系バー通いを官邸に指摘されたことが読売だけに大きく取り上げられたのは国家権力とマスコミとの関係で問題だとしている。昨日のコラムでは書いてなかったが、私的なバー通いを権力側で知っていたのはたとえば前川氏が公安か警察の調査対象になっていたのではないかと言いたかったのだろうか。
 しかし週に何度も足繁く通えば周囲にはそれとなく知れるものだ。何も国家権力の手を煩わすこともなかろう。それをいかにも権力が介入しているかのように報じるのはおかしな話だ。前川氏がどのような国家秘密を持っているかは知らないが、機密にたずさわる者は常に調査対象だ。それは保護の意味も含んでいる。
 前愛媛県知事加戸守行氏の発言の取り上げ方についても池上氏は書いている。朝日も毎日も本文中では取り上げていない。詳報ではかなり詳しく書いてあるが本文中でも取り上げて伝えるべきだったとしている。
 さすがに池上氏、一方的でないのがいい。しかしそれなら朝日に載せられた「お友達」関連の分量の大きさとようやく載せられるようになった地元の要望の分量を比較して欲しかった。「お友達」しか根拠のない記事の圧倒的分量に驚かないのだろうか。
 さらには26日の和歌山県知事の公務員獣医師が全国どこでも不足しているという発言、取り上げたのは産経だが、池上氏は当然読んでいるはずなのに取り上げていない。読んでいれば獣医師不足はかなり深刻な問題なのに、東京で勝手に騒いでいるだけだことが分かるはずだ。
 もう一つ、「ひるおび」の握手拒否の捏造映像を朝日が取り上げていないことも書いて欲しかった。もっともこの2つとも他社のことなので取り上げなかったとも言えるだろうが、非常に大切な点ではある。というわけで朝日の新聞記事だけでは、当時何が起きたかは知りようがない。しかも一方的な報道では、当時何が問題だったかという事実を刻む、歴史の証人にはなり得ないだろう。
 池上氏は新聞の現況に満足しているのだろうか。また元いたNHKに対してはどうなのだろうか。

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