昨日の逆転人生「中国のカリスマ日本語教師 涙の青春スピーチ」はおもしろかったし、感動も受けた。語学教師を再びやることがあれば参考にしたい。

 昨日のNHK「逆転人生 中国のカリスマ日本語教師 涙の青春スピーチ」は面白かったし、感動も受けた。あまり売れなかった芸人が偶然のいたずらか中国で本人も思いもしなかった語学教師しかもカリスマ教師になったのだ。
 及川幸司さんは失礼な言い方だがさえない芸人だった。その彼が中国人の彼女の家に行き結婚の申し込みをしたが、別れましょうと言われてしまった。その部分の中国語、分手(フェンショウ)は分かった。及川氏は困った。しかしここからがおもしろい。この恋人の母親がしばらくこの家に住んでいなさいというのだ。これはマズ日本ではあり得ない。さっさと帰れと言われるのがおちだ。
 しばらくするとこのお母さんが仕事を見つけてきた。日本語を教えなさいと言われやってみることになった。初めての授業の時にはその学校の教師がお手並み拝見と教室の後ろに座っている。まずは出席を取る。ここで疑問が及川氏中国語はできたのかな。恋人が中国人だったから少しは習ったかも知れない。出席を取るときチャンと4声を正確に出したのかな?とにかく芸人時代につちかった大きな声を出す。
 一人の生徒が質問する。「どうしてバスを乗るは間違いですか」。普通の日本人答えられない。専門家でも難しい。説明しようとするとかえって分からなくなる。にわか教師の及川氏は困ってしまう。ここでもまた芸人時代の経験が役に立った。後ろにいる先生たちに逆に答えられるか質問したのだ。だれも答えられない。そこで及川氏、「先ほどの質問は誰も答えられないくらい言い質問でした」ここで誰もが大爆笑。座が和んだのであとはスズーズに進む。
 そのうちに及川さんに習うと日本が短期間で習得できるという評判が立ち、しまいには中国の名門中の名門精華大学でも教えて欲しいとの誘いがきた。これが日本だと教員資格があるのかないのかうるさいが中国はおおらかだ。しかも日本語の弁論大会でライバルの北京大学に勝ちたいというのだ。かたや70~80年前から日本語学科がある、どちらかと言えば理工系の精華大学では日本語学科は数年前にできたばかりだ。ここでも困った及川氏は毎朝授業の1時間前にジョギングしながら日本語を勉強しようと提案、しかし誰も付いて来ない。そこであまり日本語が上手でない男子学生を指名し、ジョギングしながら日本語を練習させた。この学生は妹の学費のためにアルバイトが忙しく時間が取れないなったのだ。この男子学生急速に成績が良くなった。それを知ると皆が朝ジョギングに参加するようになった。なお運動しながらあるいは運動してからは学習効果が高まるという。1年後には日本語弁論大会で女子学生が見事優勝、それどころか4位までは及川氏の教え子たちだった。精華大学の学生だからもともと優秀なのだが、それにしても素晴らしい日本語のスピーチだった。私のアクセントの区別のない日本語よりはるかに上手だ。さらには学生一人一人に沿って教えるというのが素晴らしい。
 このように中国で天職を見いだした及川氏だが、2012年の尖閣国有化以降、日中関係が極端に悪くなった。日本製品ボイコット、日系の工場や商店が襲撃された。しかし及川氏はひるまない。とのようなときだからこそ日本語の弁論、朗読大会を開く意義があると資金集めに奔走。最初はけんもほろろの対応だったが、次第に理解者が現れた。やっと開催された大会には当初300人もいれば良いと思っていたのが1500人も集まる大盛会だった。
 それには前年の東日本大震災で教え子がレポーターとして被災地での出来事があった。被災者にいろいろと質問したその教え子は、言葉では慰めようがなく、「抱きしめていいですか」とそのおじさんをしっかり抱きしめたのだ。非常に感動的なシーンだった。このようなことができたのも日本語を勉強していたからだ。
 いまでは中国ばかりではなく及川式教授法が世界に広まっているという。
 私はもう直接スペイン語を教える機会はないが、もしそのような機会があったら。大いに参考にしたいものだ。
 

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