安倍元首相の「国葬」であれこれ言われているが、では「国葬」の条件は何だろう。在任期間の長さは1つあるが他には何がある。

 岸田首相は安倍晋三元首相の葬儀を「国葬」で行うことを閣議で決めた。当然だろうが、野党やマスコミは国民の理解を得られないとして反対している。では国葬の条件は何なのだろうか。
 まずは在任期間の長さが上げられるだろう。戦後だけを見てみる。安倍氏がダントツ1位だ。第1次、第2次と合わせて通算3188日だ。戦前、戦後でも最長だ。2位は大叔父の佐藤栄作氏で2800日。3位は吉田茂氏で、安倍晋三氏とは親戚に当たる。麻生太郎氏とも親戚でまさに政治家の家系だ。次には小泉純一郎氏、中曽根康弘氏、池田勇人氏、岸信介氏と続く。いずれも1000日以上だ。
 反対に短いのは東久邇宮稔彦氏で54日、羽田孜氏64日、石橋湛山氏65日、宇野宗佑氏69日だ。東久邇宮稔彦氏は戦後一時的に総理に就いたので短いのも分かる。石橋湛山氏は病気で自ら引いた。宇野宗佑氏は女性スキャンダルでの辞任だった、何となくスッキリしない。
 羽田孜氏は細川護熙辞任の後を受けて新生党などの連立内閣を組織したが、首相に任命された翌日に社会党が離脱、政権基盤が弱い上に法相が「南京事件はでっち上げだと思う」と表明、辞任の追い込まれた。中国の顔色を覗ったのだろう。前任の細川護熙氏も263日と短かった。熊本のお殿様はさっさと政治から引退、陶芸など趣味三昧の生活を送っている。
 在任期間の長さはそれだけ長い期間信任を受けていたのだから、一応「国葬」の基準にはなるかも知れないそれだけでは不十分だろう。首相でいた間に何をやったか、後世に何を残したのかも考慮に入るだろう。
 その点で吉田茂氏は条件を満たしているだろう。サンフランシスコ講和条約で日本は国際社会に復帰したからだ。未だ曽て他国に占領されたことのない日本が米軍の軍政下に置かれたが、自立しても良いと国際的に認められたのだからその功績は大きいだろう。
 佐藤栄作氏も岸信介氏もその功績は大きいのだが、何故か「国葬」にはならなかった。日米安保などで猛反対があったからだろう。
 安倍晋三氏だが十二分に資格ありだ。在任最長であるばかりではなく、特に第2次安倍内閣時には世界にアジアの重要性を認識させ、同時に中国の脅威をトランプ大統領と共に世界に知らしめたのだ。いわば日本が世界の外交前面に立ったのだ。
 日本では安倍氏の功績は無視され、「モリカケサクラ」で攻撃の的にされた。しかし安倍氏の死亡に際しアメリカの議会が安倍氏を記憶する決議を通したのだ。これは世界ではサッチャー氏、マンデラ氏そして安倍氏の3名しかないのだ。しかもリベラル政党が破壊した日米関係を見事に修復しての決議だ。これだけでも「国葬」に値する。
「国葬」についての規定はない、ある意味でその場しのぎだ。だが、たとえば1年以上首相を務めた者を「国葬」にするとしたら、民主党政権のように毎年交代するようではしょっちゅう「国葬」になる。もっとも自民党でも短いことはあったな。それに「Trust me.」と大見得を切ったのに実は日米関係を壊し、そして退任後も勝手に外国に行って日本を毀損させている者も「国葬」で送るなど、とても理解をえられないだろう。
 その時々で判断するのが一番妥当ではないのかな。

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