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zoom RSS 東大の教授が論文の捏造、東大では以前にもあった。戦前ならば即罷免だが、今はどうかな。

<<   作成日時 : 2017/08/03 06:07   >>

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 東京大学教授で分子生物学の国内有数の研究者が、国際的な学術雑誌に発表した5本の論文に捏造などの不正があったという調査結果が発表された。
 ネイチャーやサイエンスという国際的な科学雑誌に投稿された論文の中に画像やグラフに捏造と改竄があったと認定されたのだ。しかも実際には行われていない架空の実験データを基にグラフが作られていたり、比較のための画像に差が出るようにソフトで色合いや明るさを変えてあったという。しかも同教授の研究室ではそのような事が常態化していたと言うから恐ろしい。5本の論文のために使われた公的な研究費は15億円弱にもなるという。
 東大当局が発表したのだから、捏造は本当だったのだろう。しかし最高学府の教授とあろう者が捏造とはなんとも嘆かわしい。こんなことでは日本の学術研究に世界から疑いの目で見られてしまう。
 もっとも東大での論文捏造は今回が初めてではないと言う。昨年秋には東大教授6名が論文に捏造の疑いがあるとされた。その6名の内の一人が分子生物学者で他は医学部の教授だ。
 昨日その調査結果が発表された。捏造とされたのは分子生物学者ただ一人、他の医学部の5名は一切おとがめなしだった。しかしこの結果には疑問を抱く者もいる。彼らの論文に様々な問題点があったと報告書は書いている。しかしそれらはケアレスミスや避けられないエラーだから不正ではないとされた。その根拠は医学部教授たちの論文は2014以前の基準では不正とは見なせないということらしい。
 詳しい事は専門家に聞くほかはないが、そもそも疑いをもたれた時点でアウトだし、しかも問題がある研究行為が常態化しているというから根が深い。
 今回の事ではないが、以前にも製薬会社と組んでの降圧剤の研究で数カ所の大学が絡んだ不正があった。医学や薬学など直接人命にかかわる分野の不正は許しがたい。
 なおいけないのは、このような不正があったにも拘わらず当事者は辞職していないのだ。研究での不正があれば誰に言われるまでもなく、自ら身の処し方があるだろう。
 ロケット博士として有名な糸川英夫氏は元々は音響学の研究者なのだ。その理論に基づいてバイオリンの一番高い音が出るE線(一番右側の線、440ヘルツのラの音)の表面板の下に細い縦棒をつけたバイオリンを設計した。その経緯は糸川氏の「80歳のアリア」に書かれている。その本の中で非常に優秀な研究者が発表した論文が、既に海外で発表されていたのだがその調査を怠ったために罷免されたというエピソードが載せられている。その研究は盗用とは異なり独自の研究だったのだが、論文発表前に既に国内外で発表されたかどうか調べなかった、それだけの理由での罷免だった。
 研究は本来これくらい厳しいものだ。しかしどうやらそのような厳しさは今はないようだ。特に有名大学の教授の場合に見られるのは残念だ。
 研究の質の向上のためにも日本の研究に対する信頼性のためにももっと厳しくあるべきだと思う。

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